平屋が高いという思い込み
投稿日:2019年07月30日
「平屋」と聞いてパッと思い付くのは、 「高そう・・」というイメージではないでしょうか?確かに、「家を建てるんだったら絶対にこれだけの部屋が必要」と思い込み、 その広さも○帖以上は必要と思ってしまっている方が平屋を建てるとなると、 面積が大きくなり過ぎてしまうので、イメージ通りに価格が高くなってしまいます。 ですから、そのような方は、平屋よりは2階建ての方が向いているでしょう。 また、家の価格の指標の1つに「坪単価」がありますが、 この坪単価で家の価格の高低を決めている方も、 「平屋=高い」という結論に至ってしまいます。 なにせ、同じ材料を使ったとしても、2階建てと平屋では 10万円ほど坪単価に差が生じるわけですからね。
おはようございます スタッフの上西です。
しかし、家の価格を「総額」で考えるとなると、平屋は決して高くはありません。 では、その理由についてご説明させていただきますね。
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平屋にすると階段がなくなる
まず、平屋の場合、2階へとつながる階段がいりません。 そうなると2帖(1坪)×2階=4帖(2坪)家が小さくて済むようになります。![]()
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平屋にすると廊下がなくなる
平屋にすると、必ずというわけではないのですが、 設計次第で廊下をゼロにすることが出来ます。2階建ての家で個室を2階に配置した間取りだと、 必然的に3帖〜4帖(1.5坪〜2坪)ぐらい廊下が出来るようになるので、 それがカット出来るようになります。
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平屋にすると2階にトイレがいらなくなる
2階がなくなれば、トイレが1箇所でよくなります。 そうなれば1帖(0.5坪)面積がカット出来るし、 便器や水道工事の費用もカットすることが出来ます。![]()
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平屋にすると和室がいらなくなる
2階建ての場合、個室が全て2階に配置されるため、 多くの方が1階のリビングダイニングキッチンに併設して、 和室をつくるようになります。1階がリビングダイニングキッチンだけの家となれば、 子供が小さいうちに非常に使い勝手が悪くなってしまうからです。 そして子供たちの遊び部屋として使ったり、 いつも使う物の荷物置き場として使います。 しかし、当たり前のことですが、平屋となれば全ての部屋と収納が1階に配置されるので、 自分たちの部屋を、入居した瞬間からフル活用することが出来ます。 また、ほとんどないと思いますが、もし親御さんが泊まって行くようなことになったとしても、 まだ寝室としては使っていない子供部屋を使っていただけるため、 わざわざもう1室余分な部屋をつくる必要がなくなります。 となると、和室をカットすることが出来るようになります。 もし、この和室を4.5帖つくり、収納を1.5帖つくっているとしたら、 4.5+1.5=6帖(3坪)面積をカットすることが出来るということですね。 以上の4つを合わせてみると、約7坪ほど面積をカット出来るようになります。 もし2階建ての家で33坪の家を考えているとしたら、 33坪―7坪=26坪で、充分な部屋と収納を保ったまま 家を建てることが出来るというわけですね。 仮に、2階建ての家を税別坪単価50万円×33坪=1650万円としたら、 同じ材料を使って建てた平屋は、税別坪単価60万×26坪=1560万円で建てることが出来るという感じですね。 いかがですか? もちろん、平屋にするとなると、プライバシーが確保しにくかったり、 防犯性に対する不安があったり、 敷地環境によっては、明るさが確保しにくかったりと、 他にも様々な問題が発生しやすかったりします。 ですから、平屋の場合は、こういった問題点もしっかりクリアする必要があります。 ですが、これらの問題をしっかりクリアした平屋を建てることが出来れば、 よりお手頃な価格で、より暮らしやすい住まいを手に入れられることになります。 また、将来もずっと使いやすく、住みやすい住いを手に入れることが出来ます。 さらに、メンテナンスコストも安く抑えられるし、 将来のリフォームコストも安く抑えることが出来るようになります。 ということで、なんとなく頭の中にイメージしてしまう先入観だけで 物事を判断しないように気を付けていただければと思います。 人生ほど高価なものはありません。 家に対して正しい知識を身に付け、家に負担を掛け過ぎないようにし、 お洒落な住まいと同時に豊かな日常を手に入れませんか?