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投稿日:2022年11月22日
今や共働きはごく当たり前となっていますが、

共働きであることを前提としても、

毎月のローン返済額は

ご主人の手取りの30%以内で抑えるべきだ

というのが個人的な考え方です。




仮に手取りが

30万円だとしたら9万円以内、

25万円だとしたら7.5万円以内、

20万円だとしたら6万円以内、

といった感じですね。




理由は、家という資産を持った以上、

資産を維持するためにはそれなりの費用がかかるため

その時に備えてコツコツと貯めていかないといけないし、

子供たちの進学の費用も

コツコツと貯蓄していかないといけないし、

働き続けるために自分への投資も怠ってはいけないし、

豊かな老後を過ごすために

長期積立投資もしていかないといけないから。




そして、旅をしたり遊びに行くなど

非日常を体験するためには、

まとまった資金が必要になってくるから。




つまり、こういった費用に

おそらく奥さんの給料の大部分が

消えていくことになる可能性が高いから、

出来るだけご主人の収入の範囲内で

家づくりをした方がいいというわけですね。




おはようございます。
スタッフの上西です。


とはいえ、そんな想いとは裏腹に、

無情にも建築コストは大幅に上がってしまったので、

これから家を建てる人は、

これまでの常識を一掃しなければ、

この作戦を実現するのが難しいのではないでしょうか。




例えば、ご主人の手取りが25万円だとしたら、

あなたが設定すべき毎月のローン返済額は

7.5万円以内ということになりますが、

仮に35年返済でローンを組み、

1%の固定金利を選択したとしたら、

借り入れ出来る額は2650万円となります。




そして、これに自己資金を合わせた額が、

あなたが家づくりに掛けていい金額となります。

つまり、貯金の一部と親からの援助を

足した金額が300万円だとしたら、

合計2950万円が総予算というわけですね。




では、土地と家と庭以外に250万円かかるとしたら、

あなたは残りの2700万円で

いったいどのような選択をすべきなのでしょうか。




土地がない場合、どこで買うべきなのでしょうか。

どれくらいの予算を土地に掛けるべきなのでしょうか。

そもそも土地を買わず、

実家の余った土地に建てさせてもらうべきなのでしょうか。




まずは、ここから夫婦で話し合って

よく考えて決断しなければいけません。




この場合、個人的には土地を買うとしたら、

土地の予算を500万円以内に抑えるべきだと思います。

そして、庭に50万円、家に2150万円

という予算設定をします。




理由は、子育て世代の家族が

不便なく暮らしていくための家を建てようと思えば、

家にはこれくらいの予算が必要だからです。




とはいえ、この予算で建てられるお家は、

周りの人に比べて大きなお家ではありません。

むしろ面積だけを聞くと「えっ?」と驚く広さでしょう。

周りの人よりも部屋数も少なくなるでしょうし、

一つ一つの部屋も少しずつコンパクトになるでしょう。




ゆえ、あなたが家に多くを望むのだとしたら、

土地は買わず実家に余っている土地に建てる

という選択肢をオススメします。




そうすれば、土地を買うよりも

土地に掛ける予算を抑えることが出来、

もっと家の予算を増やすことが出来ますからね。




最悪の選択肢とその理由




家づくりをする上で

最も取って欲しくない行動は、

予算の枠を大幅に超えてしまうような

土地を買おうとしたり、家を建てようとすることです。




もちろん、共働きであれば

土地と家の予算を両方増やしたとしても、

ローンも組めるし、

たちどころに返済が苦しくなるわけでもないと思います。




しかし、その上がった予算を

奥さんの収入から補填するとなれば、

必然的に先程申し上げた費用のどれかを

削らなければいけなくなります。




500万円予算が上がったら毎月1.5万円分、

1000万円予算が上がったとしたら毎月3万円分、

何かを削らないといけないというわけですね。




仮に「つみたてNISA」を利用した

長期積立投資の掛け金を削ることになったとしたら

35年後には2000万円〜3000万円ぐらい

持っているお金に違いが生じているかもしれません。




なので、先行きが不透明な

これからの時代に備えていくためにも、

まずは家づくりの予算を

ご主人の収入だけでやっていけるくらいに設定すること、

そしてその予算の中で、どんな家づくりが出来るかを

自らの選択肢と照らし合わせて、

これまでの常識や周りの意見に振り回されることなく

冷静にじっくりと考えてみていただければと思います。




それでは、、、
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建築屋の土地を見る視点  広島 平屋ブログ 投稿日:2022年11月11日
僕を含めて建築会社は

基本的に南向きの土地をそれほど良いと

思っていないのですが、

その理由は大きく分けると2つあります。 




おはようございます。
スタッフの上西です。


まず、1つ目の理由が

防犯性とプライバシー性の確保が

とっても難しいからです。




南につくった大きな窓からは、

たくさんの光とともに、

道行く人たちの視線が入ってきてしまうからです。




また、窓を見ただけで

部屋の配置が全て分かってしまうし、

夜になると光が灯っているかどうかで、

どこの部屋を使っているかまで

道行く人たち全員から分かっちゃいますからね。




そんなこんなで、丸見えを防ぐために

みんな問答無用でカーテンをするわけですが、

そうなれば光が家全体に届きにくくなってしまいます。

結果、部屋が薄暗くなり

朝からずっと照明を点灯したまま暮らすことになります。




そして同時にカーテンが開けられない窓は

窓を開けることも出来ないので、

風も常時取り込むことが出来ません。




さらに、家を明るくしたいと思う気持ちから、

保険的な意味も込めて南以外にも大きめの窓を

たくさんつくる方もいらっしゃいますが、

この窓も、結局周りから丸見えになるとしたら

カーテンが必需品となるのでいい解決策だとは言えません。




それどころか窓を不用意に増やしてしまうと、

コストアップとともに耐震性と断熱性が劣化してしまうので、

むしろやめたほうがいいと思います。

窓が増えれば、掃除場所も増えるし、

戸締りの心配も増えることになりますしね。




そんなわけで、建築会社は

南向きの土地を前向きにオススメしないというわけです。




予算と期間の問題




2つ目の理由が、土地の値段が一番割高だからです。

みんな日当たりがいい土地を狙っていますからね。

つまり、需要が供給より高いからですね。




ゆえ、土地の価格交渉をする余地もありません。

定価どころかもっとお金を出してでも、

その土地を買いたいと思っている人が

たくさんいるわけですからね。




結果、土地に予算を使い過ぎてしまい、

家づくりの予算を大きく圧迫してしまうのですが、

それだけにとどまらず

南向きの土地は建築代と外構代も高くつきやすいので、

さらに大幅に予算オーバーしやすくなります。




建築代に関しては、

カーテンやシャッターといった

オプション部材に余分にお金がかかるし、

外構代に関しては、

防犯性とプライバシー性を高めるための

目隠しや植栽や塀に、

多額のお金がかかってしまうからです。




また、需要が高いということは、

すぐ売れてしまうということでもあるので、

土地を即決しないといけません。




となると、その土地には、

本当に自分が望む家が建つかどうかを検証出来ないまま

土地の契約をしないといけなくなります。




かつ、早く不動産屋さんに

土地代の支払いをしないといけないので、

必然的に家の打ち合わせ期間もタイトになってしまい、

自分が建てる家に後悔しやすくなります。




そんなわけで、

個人的には南向きの土地を

前向きにすすめたくないというわけです。




前回もお伝えしましたが、

土地の日当たりの良し悪しと

家の明るさや快適性との相関関係は、

実はそう高いわけではありません。




なので、これから土地探しをする方は、

土地の日当たりにこだわることなく、

建築屋さんに土地を見てもらいながら、

土地選びをしてもらえたらと思います。




それでは、、、


 

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置家具のすすめ  広島 平屋ブログ 投稿日:2022年11月8日
個人的には収納の中は壁面を最大限に活用し

出来るだけ棚を設置すべきだと思っているのですが、

一方でリビングダイニングキッチンには、

備え付けの棚やテーブルなどを

出来るだけ設置して欲しくないと思っています。




理由は3つ。

1つは棚やカウンターをつくることで

空間に凸凹が出来てしまい、

妙にゴチャゴチャした家になってしまうこと。




2つ目は、備え付けのものより

デザインが洗練されている家具の方が

圧倒的にオシャレなこと。




そして最後の3つ目が、

固定してしまうと気分転換に模様替えも出来ないし、

インテリアを変えることによる

空間のイメチェンも出来ないということです。




おはようございます。
スタッフの上西です。


そんなこんなで、個人的には

キッチン前につくる食卓代わりのカウンターや、

ダイニング近辺につくるスタディカウンターや、

リビングにつくる固定のテレビボードなどを

基本的に推奨していません。




固定してしまうと間違いなく

後から困ったことになっちゃいますしね。

いらなくなったからと簡単に壊せるものでもなければ、

どうしても邪魔だからと壊すことになった場合、

それなりにコストと手間がかかるわけですからね。




お気に入りを買うことのすゝめ




テレビがブラウン管から薄型になったように、

またパソコンがデスクトップからノートになり、

あるいはタブレットやスマホで代替されているように、

製品は刻一刻と進化していっているがゆえ、

いっときの流行に合わせてつくった固定の棚は、

時の経過とともに使う必要がなくなり、

ただの物置へと化してしまいます。




利用用途がなくなった後も、

ずっと存在し続ける以上、

物置として使うしかない、からです。




ダイニングやリビングなどにつくった棚は、

パッと物が置けてしまうので、

わざわざ収納の中に片付けに行くよりも便利ですしね。




その点、置き家具なら、

いらなくなれば移動させればいいし、

インテリアを変えることが出来れば、

その時の気分に合わせて

空間のイメージを変えることだって出来ますからね。




確かに、気に入ったデザインのものを買おうと思うと、

いささか値段が高く一瞬怯んでしまうかもしれません。

ですが、個人的にはその費用を惜しまず

自分たちが納得のいく気に入ったデザインのものを

買ってもらいたいと思っています。




理由は簡単。気に入ったもの、

そして少しばかり値段が高いものは、

ずっと愛着を持って大事に扱いたいと

思う可能性が高いからです。




なので、家を建てる時には

✔︎固定のカウンターは極力つけないこと。

✔︎気に入った家具が買えるように、

家具の予算を十分にとっておくこと。

この2つに気を付けていただければと思います。




それでは、、、

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通り抜け動線の利点と難点  広島 平屋ブログ 投稿日:2022年11月4日
家づくりをするほとんどの方が、

玄関脇に大なり小なりの

土間収納(シューズクローゼット)をつくりますが、

そうするとやりたくなるのが、

土間収納から玄関ホールへと

通り抜ける動線づくりです。




家族が靴を脱ぎ履きする場所を

玄関と別にすることによって、

玄関をいつもスッキリさせておくためです。




しかし、一見便利そうに感じるこのアイデアも、

実は2つのイライラをつくりだす

原因になってしまうかもしれません。




おはようございます。
スタッフの上西です。


まず1つ目が、

「靴を脱ぎ履きする場所が狭過ぎて

朝の混雑時にイライラする問題」です。




つまり、せっかく家を建てたのに、

結局アパートで暮らしていた時と

何ら状況が変わらないということですね。




土間収納には棚がある分、

どうしてもホールに上がる幅が

狭くなってしまいますからね。




ましてや、この土間収納に

冬のアウターを吊っているとしたら、

その袖のかさばりのせいで、

家族玄関が圧迫され、

なおのこと狭々しく感じる

んじゃないでしょうか。




また、子供たちが中学生になれば、

雨の日はカッパを着て

自転車で学校に行くわけですが、

そんな狭いスペースで

カッパを着たり脱いだりするのは、

きっと子供たちにとっても

ストレスになるでしょうしね。




そして2つ目が、

「思ったより荷物が置けない」

というイライラです。




というのも、

通り抜けしなければいけないということは、

イコールそこに全く荷物が置けないからです。

つまり通路を確保しなければいけない分、

必然的に収納量が減ってしまうというわけですね。




そして、やがて家族の成長とともに

荷物はどんどん増えていくのですが、

そうなると、とてもじゃないけど

その棚だけでは荷物が収まらなくなり、

いつの間にか来客用玄関で

靴の脱ぎ履きをするようになり、

家族用玄関はスッカリ物置と化し、

通り抜け出来なくなるというわけです。




「通り抜け動線」は金食い虫




そんなこんなで、

個人的には通り抜け動線には、

同意しかねている次第です。




理由は、先程もご説明したように

壁がなくなり通路が出来ることによって

収納が減ってしまうからです。




だとしたら、

収納量が変わらないのであれば

通り抜けをやめて収納スペースを減らした方が、

床面積が小さくなり、

その分家のコストが安くなるので、

そっちの方が俄然良いと思っています。




通り抜けられず回り込んだとしても、

わずか数歩の差ですしね。




もちろん、あくまでこれは1つの意見であり、

これが絶対に正しいわけでもありません。




しかし、分かっておいてもらいたいことは、

通り抜け動線は動線が短くなるというメリットがある反面、

収納が減ってしまうというデメリットがあるということです。




なので、自分の荷物量と

実際の暮らしを想像してみた上で、

そうするかしないかを

考えてみていただければと思います。




それでは、、、

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家と土地と固定概念と  広島 平屋ブログ 投稿日:2022年11月1日
家はたとえ同じ面積でも

形によって価格が異なります。

また、縦横のバランスによっても価格が異なります。




例えば、工事面積が120㎡の平屋を建てる場合でも、

縦12m×横10mの家と

縦15m×横8mの家と

縦20m×横6mの家とでは、

壁の施工面積が異なることから、

建築コストも違ってきます。




縦12mの場合、外周の長さは44mですが、

縦が15mになると外周の長さは46mになり、

縦が20mになると外周の長さは52mになるからです。




つまり、縦横の比率が崩れるほど

家のコストは高くなるというわけですね。




おはようございます。
スタッフの上西です。


ゆえ、建築コストを抑えるためには、

縦横の比率を限りなく同じに出来る

土地を選べばいいのですが、

では、仮にあなたが建てたい家が、

12m×10mの平屋だとしたら、

一体どんな土地を選べばいいのでしょうか?




必要な土地の広さの求め方




この場合、

間口が10mの家を建てるとしたら、

車置き場に奥行き約5.5m、

それ以外の建物の周囲に

それぞれ通路として1m確保したとして、

間口12m(通路1m+家10m+通路1m)

奥行き18.5m(通路1m+家12m+車5.5m)

が必要となります。




つまり12m×18.5m=222㎡

(約67坪)の土地が必要だということですね。




また、建物の間口を12mにした場合、

土地の間口が14mで奥行きが16.5mとなり、

231㎡(約70坪)の土地が必要だということになります。




なので、あなたが120㎡の平屋を

建てたいとお考えだとしたら、

67〜70坪あたりの広さで土地を探せば、

なんの問題もなく建てられるということになります。




土地の向きはどの方向がいいのか?




では、土地の向きは一体どれがいいのでしょうか?

南向きがいいのか?

あるいはそれ以外でもいいのか?という話です。




先程、土地の面積を試算した時に、

車を置くところ以外の方向は全て

ほぼ敷地いっぱいに配置しました。




となると、車を置く方向が南であれば、

問題なく家の中に光を採り込めそうですが、

それ以外の方向の場合、

隣接して家が建っているとしたら、

家が暗くなってしまいそうな気がしますよね?




それゆえ、みんな安定した日当たりを求めて

南向きの土地を選ぼうとします。




ですが、南向きの土地で、

南面に採光のための大きな窓をつけてしまったら、

一体どうなるでしょうか?




家の中が丸見えになってしまうので、

確実にカーテンが開けられない家になってしまいます。

結果、家の中は場所によって明るさにムラが出来るし、

南向きであるにもかかわらず、

朝から照明なしでは過ごせなくなってしまいます。




でも、南以外の方向を選んだ場合、

そもそも南の窓から光を採り込めなさそうなので、

そうなるよりはマシだと感じる方も少なくないと思います。




採光のカギは南の建物との距離




南向きの土地以外で

先程お伝えした平屋を建てる場合、

リビングを南に配置してしまうと、

確実に家の中に光が入ってこなくなります。




ゆえ、この考え方で平屋を建てる場合、

リビングにたっぷりと光を入れるためには、

近隣の建物から十分離れたところに

リビングを配置するという手段を取ります。

中庭を設けながら。




この手段を取ることが出来れば、

土地の日当たりにこだわる必要がなくなり、

土地選びの自由度が格段に増します。




かつ、土地価格をグンと抑えることが出来ます。

日当たりが悪そうな土地は

そもそも価格が安めに設定されているし、

価格交渉もしやすくなるからです。




なので、こういった家の建て方があることも

ぜひ知っておいてもらえたらと思います。

これが、土地と建物と外構にかかるコストを

最大限に抑えながら

平屋を建てる最良の手段ではないでしょうか。




それでは、、、


 

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