変動・固定の向き不向き 広島 平屋ブログ
投稿日:2023年04月7日
変動金利と固定金利ではどっちが得なのか というご質問を受けることがあるのですが、 正直な話、その結果は終わってみるまで分かりません。 しかし、住宅ローンを選ぶにあたり 自分にとっての向き不向きは知っておいた方がいいと思うので、 今回はそれに関して個人的な見解を述べていきたいと思います。 おはようございます。 スタッフの上西です。
では、まずは変動金利を選んでもいい方から お伝えしていきたいと思います。 ちなみに「でもいい方」という言い方で 分かった方もいらっしゃるかもしれませんが、 僕自身は基本的に固定金利を選んだほうがいいと思っています。 理由は、説明の途中にお話ししたいと思うので、 そのまま読み進めてください。✔︎土地があり、かつ自己資金が多い方 ズバリ僕自身が変動金利を選んでもいいと思っている方は、 これに該当する方のみです。 つまり、実家に土地があるか、 あるいは土地を親が買ってくれるため、 自らのお金で土地を買う必要がない人であり、 かつ、たくさん貯金があり親からも援助がもらえる方です。 理由は簡単で、 借入が少なくなれば返済期間を短くすることが出来、 後々金利が上がったとしても 返済負担が急激に上がらないからです。 具体的にはこんな感じです。 土地代0円、建築代2500万円、 外構工事費100万円、諸経費200万円、合計2800万円、 貯金500万円、親からの援助500万円、借入1800万円、 という感じですね。 この場合、返済を20年で設定しても 月々の返済は79,609円となるため、 今の家賃と同水準ぐらいという方も多いのではないでしょうか? (10年固定の0.6%として試算) また、10年固定の住宅ローンは 10年後確実に金利が上がるのですが、 仮にそうなったとしても返済負担はさして上がりません。 10年後には元本が半分ぐらいまで減っているからです。 そんなわけで、土地がありかつ自己資金が多い方は 変動金利を選んでもいいと思っている次第であります。 ✔︎返済期間は短い方がいいのか? とはいえ、僕自身はこのような方でも 20年返済ではなく35年返済にすることを推奨しています。 理由は、35年返済にすると返済金額が47,525円となり、 浮いた32,084円を貯金や積立投資に回すことが出来るからです。 また、住宅ローンには団体信用生命保険という 掛け捨ての定期保険がかかっているため、 わざわざ早く返済してその保証を外すこともないというのも 返済を短くする必要がないと思っている理由です。 おそらく私たちは70歳や75歳まで働くのが普通になるでしょうしね。 さらに、家を建てると 住宅ローン控除によって払った所得税や住民税を 国から当初の13年間返してもらえる制度があるのですが、 借入残額が多いほどより多くのお金を返してもらえるので、 この観点からも返済を短くする必要はないとも言えます。 以上のような理由から、 僕自身は返済期間も短くする必要はないと思っているのですが、 投資に抵抗があるとか、ローンがある状態が嫌だ という方もあると思うので、 あくまで自由に選んでいただけたらと思います。 ✔︎土地を買い、自己資金が少ない方 では、続いて固定金利を選んだ方がいい方ですが、 こちらに関しては先程の真逆の方です。 つまり、土地も自分で買わないといけない、 かつ、親からの援助もなく(少なく)、 貯金もない(少ない)という方ですね。 この場合、どうしても借入金額が大きくなってしまいますからね。 少なくても3000万円、多いと4000万円オーバー という方も決して少なくないのではないでしょうか。 ゆえ、固定一択の方には借入金額が少しでも減るように 家づくりをしていただきたいと考えています。 3500万円を1.2%の金利で借りた場合、 102,096円も毎月返済しなければいけないし、 4000万円ともなると116,681円も 毎月返済しなければいけませんからね。 ゆえ、後者の方には家づくりの予算を 少しでも抑える努力をすることを推奨しているのですが、 その具体的なやり方については 次回の太陽光発電の話の後に 数回にわたってしていきたいと思っているので、 ぜひ次回以降もご覧いただければと思います。 それでは、、、