家と税金と住宅ローンと
投稿日:2022年01月21日
家を建てると、 10年間税金の還付を受けることが出来ます。 (現在は期間限定でさらに3年間延長されています) この制度を「住宅ローン控除」というのですが、 具体的には、各年末のローン残高の1%を上限として、 まずは所得税が控除され、控除しきれなかった分を 住民税から控除してくれるというものです。 おはようございます。 スタッフの上西です。さて、今回は、 住宅ローン控除について掘り下げつつ 「節税」をテーマにお伝えしていきたいと思います。 例えば、年収600万円の方は、 所得税を年間で約20万円、 住民税を年間で約30万円収めていると思いますが、 この方が家を建てると、住宅ローン控除によって、 最大336,500円もの所得控除を受けることが出来ます。 (計算式→所得税200,000円+住民税136,500円) (*注:住民税控除は136,500円が上限です) つまり、この方の場合、 借入残高が3365万円(336,500円÷1%)を下回るまでは、 控除枠を上限いっぱいまで使えるということになるのですが、 とはいえ、返済面から考えると、 確実に借入額をもっと減らしたいところですよね。 家を建てると今まで必要なかった費用が諸々かかるし、 家を建てるかどうかにかかわらず、 子供たちの進学資金も貯めないといけないし、 同時に老後への備えもしていかないといけないからです。 ということで、ここからは もう少し現実的に考えていきたいのですが、 仮にこの方が2700万円借入れをしたら一体どうなるのでしょうか? この場合、最も節税効果が高いのは、 最も借入残高が大きい1年目なのですが、 1年目の年末残高が2670万円だとしたら、 この方は、最大で267,000円の所得控除を受けることが出来ます。 つまり、まず納めている所得税が満額返ってきて、 控除しきれなかった67,000円は、 住民税から控除されるというわけですね。 なかなかなボーナスですよね。 でも、もうちょっと踏み込んで考えてみると、 実は69,500円分所得控除枠が使い切れていませんよね。 (136,500円 - 67,000円 = 69,500円) (最大控除額 - 実際控除額 = 控除枠余り分) そこで、オススメなのが私的年金のiDeCoです。 掛け金全額が所得控除の対象になるからです。 例えば、iDeCoに毎月上限いっぱいの 23,000円を積立していったと仮定すると、 年間で276,000円分、所得控除を受けることが出来ます。 つまり、この年収の方なら、 所得税、住民税ともに税率は10%だと思うので、 それぞれ27,600円ずつ控除されるというわけですね。 となると、まずはiDeCoによって 27,600円が所得税から控除されるため、 住宅ローン控除によって控除される 所得税の額が172,400円になります。 (200,000円 - 27,600円 = 172,400円) そして、その結果、 住民税から控除される金額が増えます。 267,000円-172,400円=94,600円 こんな感じですね。 数字が並ぶとちょっとややこしいのですが、 要はiDeCoに加入したことによって、 より節税効果が高くなったというわけですね。 具体的には所得税、住民税ともに 27,600円ずつの合計55,200円分です。 ✔️「節税」をうまく利用してお金を増やすこと この話から伝えたいことは、 所得が高くなれば納める税金の額も高くなるため、 所得が高めの方は家を建てると同時に、 iDeCoにも加入した方がいいということです。 また、個人的には、 iDeCoと同時に「つみたてNISA」を利用し、 毎月コツコツと積立投資もしたほうがいいと思っています。 教育資金や老後資金をつくっていくためには、 あなた自身が働くとともに、 今のうちからお金にも働いてもらう必要があるからです。 そして「つみたてNISA」にも 「iDeCo」同様に大きな節税効果があるからです。 お金のことに関しては、 知っていることによって損することはほぼありませんが、 知っていないことによって損することがたくさんあります。 住宅ローンにせよ、住宅ローン控除にせよ、 iDeCoにせよ、つみたてNISAにせよ、 生命保険にせよ、なんでもです。 そんなわけなので、 家づくりをきっかけとして、 お金のことについても 家と同じぐらい勉強してみてくださいね。 それでは、、、